「観察ねんど」は粘土を素材として、モチーフをそっくりに作る「模刻」という彫塑作品 の作り方をベースとしたワークショップです。参加者はお題のものを自分の記憶だけに頼って作る方法と、実際にお題のものを見たり触りながら作る方法の2つの作り方で作り、比較します。
 制作の段階では、前者の作り方では無意識に捉えているもののイメージや特徴が何かを自身の手で作ることによって外在化し、後者の作り方では見過ごしている形がどれくらい存在しているのかをそっくりに作るという意識を 通して認識させます。 同じお題で作った他者の制作物を鑑賞する段階では、イメージの違いや反対に共通のお題のものに対する認識は何か、また、大きさや形といった特徴の中でどのようなポイントに比重を置いて似せていこうとしているのかという異なる観察の仕方に気づきます。
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